先月50歳の誕生日を迎えました。
私にとって50歳は特別な意味を持っていました。
遡ること8年前、42歳の時。
娘が中学2年生と高校2年生の年の瀬に
結婚生活に終止符を打つことになりました。
周りから見ても、そんなことは想像もつかないような
家族だったと思います。
理由はさておき、そんな状況だったので、
とにかく稼がなくてはいけなくなったのです。
2004年から主宰していたお花の教室を広げて、
パートでのWebの仕事をそろそろ辞めようかと
思っていた頃でした。
平日も開催していた教室でしたが、
平日は派遣でWebの仕事を、
週末に教室を開催することになり、
平日にしか来られない生徒さんは
いらっしゃらなくなってしまいました…。
多感な時期の娘たちには
相当な負担をかけてしまいましたし、
荒れたり、元々鬱っぽかったのが酷くなったりと…。
こういう時に家族として相談できる相手がおらず、
一人で決断を繰り返していくのは、結構大変でした。
それでも親や友人たちに助けられて、
どうにか乗り越えてきました。
そういう意味で、
周りの人に恵まれていると思いますし、
本当に感謝しています。
ただ、思い返すとこの時期は本当にきつかったです…。
そんな中、このままでは潰れてしまうと思い、
初めてコンテストに応募、
審査員賞を受賞しました。
翌年、翌々年は最優秀賞を受賞し、
他のコンテストでも入選するようになりました。
そうして3年の派遣期間が終わりに近付いた頃、
じっくりお花に向き合いたくて、
徐々にお花だけにシフトチェンジしていきたいと
思うようになりました。
幸い、派遣先が残ってほしいと求めてくれたので、
交渉して、月収は変わらず週4勤務に
してもらえることになり、
2~3年のうちにお花だけで生計を立てられるようにと
思っていました。
喜びも束の間。
3年前の4月から週4勤務が始まって間もなく、
新型コロナで出勤停止。
結局6月いっぱいで契約終了となりました。
この時、派遣先に勤務していた派遣社員は
ほぼ契約終了となっていました。
再就職先を探しましたが、
この時期、仕事は見つからず…。
失業手当をもらいながら、
ネットショップを開設したりと、
試行錯誤していましたが、
この時期はネットショップへの参入がとても多く、
売れても生計がたてられるほどではありませんでした。
そんな頃、協会を作ろうと誘われ、
HPを作るために、大量の画像と格闘しながら
毎日12時間以上PCに向き合っていたら、
目のピントが合わなくなり、
斜視と診断されました。
症状から、子どもの頃から斜視は持っていたようですが、
家族からも誰からも指摘されたことはなく、
自然と修正できていたのが、
目の酷使によって症状が強く出るようになり
自然には修正できなくなったとのことでした。
考えの相違から、協会設立の話はなくなりましたが、
目の方は治らず、手術をすることに。
手術のお陰で治りましたが、
PCに向かう時間が長くなると
症状が出てしまうことがあります。
そうなると、Webメインでの仕事はもうできない。
これは、お花の仕事に、
一気にシフトチェンジするようにと
背中を押されたのだと思いました!
娘たちが大学を卒業してからという考えもありましたが、
教室は長く続けていても、
生計を立てるまでには至っていなかった私が、
50代になってから始めるのでは、
気力的にも体力的にも大変なのではないかと、
その少し前から思い始めていたところでした。
失業手当が終わりに近付いていたので、
それを機に、個人事業主として開業したのです。
50歳までに軌道に乗るか、
道が見えるようになっていなかったら
諦めて別の仕事もすると決めて。
もしもの時の再就職を考えたら、
50歳でも遅くはありますが、
ここがタイムリミットと決めたのです。
というのは、心配する両親へ向けてというのが大きく、
絶対に軌道に乗せるつもりでいました。
途中、自分のする事業とは別に、
都内を中心に2~3mのアレンジメントを
作るアトリエのスタッフとして
色々と学ばせていただいた時期もありました。
開業してから3年半、試行錯誤の連続でした。
かなり行き当たりばったりで、
色々とやってみては、取捨選択の繰り返し。
そして先月50歳になりました。
途中何度も心が折れそうになりながらも、
本当にご縁に恵まれ、
どうにか軌道にのってきました。
まだまだ発展途上ですし、
時々ものすごい不安に襲われることもありますが、
このまま突き進んでいきたいと思います。
先日、これまでの仕事の規模を
大幅に超えるお仕事をさせていただきました。
いくら準備しても眠れないほど緊張しました。
そんな時、
「私のお花を見て癒されるお客様は、これまでのお客様と同じ」
というお言葉をいただき、
本当に心強かったです。
また、出来上がりをご覧になったお客様が
笑顔で「良いですね」と言ってくださった時、
お花の大きさは関係なく、
この笑顔のためにこの仕事をしているのだと
改めて思いました。
初心を忘れず、
お客様の笑顔のために!
好きなことをして喜んでいただけるのは、
本当に幸せだと思います。
その時々には辛く大変な時期もありましたが、
それがあったからこその今。
人生100年時代でまだ半分。
これからも楽しんでいきたいと思います。
皆さま、どうぞお付き合いくださいませ(*^^*)
余談ですが、
娘1号は少し前から
ワーキングホリデーでロンドンに、
娘2号は来春大学を卒業します。
まだまだ色々ありますが、
私もそろそろ母親業を卒業かな…。
写真は、娘2号が誕生日に買ってきてくれたお花。
さすが私の好みをよくわかってる( ´ᵕ`* )❤︎